さて、誰が読むのだろうw

サッカーとかネタ以外の話。ちょっと長いよ。


今日の中日新聞北陸中日新聞特報のコーナーはひどかった。
加速する「人間消費社会」というタイトルの特集なわけだけど、
人間が使い捨てられる世の中になってきたと中日新聞編集部はお嘆きなわけです。
その使い捨てられた人物とはいったい誰かと申しますと、


ホリエモン
・刺客(郵政選挙の時の)
・亀田兄弟
・永田元議員(メールの人)
カー娘トリノの時のカーリング日本代表「チーム青森」)
くぅ〜ちゃん
・畠中鈴香被告(項目の説明で、「メディアスクラムが発生するが、すでに忘れ去られつつある」とある。)
くまぇり
・がけ犬(これに至ってはかなり最近だけど、そんなに話題になったっけ?)


さあ、この一覧を見て、なにか思いつくことは?


と、その前に中日新聞側のデスクメモを見てみましょう。
以下、引用。


デスクメモ
緊張に満ちた社会になった。個々人の憤怒はこけた人、弱い人に向けられる。前者が「刺客」、後者が「いじめ」だ。言葉はナイフ。刺されどころが悪いと死に至る。その集団リンチの典型が「2ちゃんねる」だが、その毒が社会全般に広まっているのか。毒を覆い隠す「美しさ」は百害あって一利なしだが。(牧)



ああ〜やっちまったなぁという感想しかないですね。
この2面ぶち抜きの特集の中でメディア、マスコミの反省が必要だという言葉は一言もありません。


さて、デスクメモを参考にしながら、上の項目を見てみましょう。
ネット発信で話題になった人物が一人でもいるでしょうか?
ああ、カー娘は確かネットのカーリングファンから火がついたとか言っていたような気がしますが、ホリエモン、刺客などはマスコミ発信ですよね。がけ犬とかも。
これだけを見ると、人を使い捨てにしているのは、どちら側だという思いになります。
この記事ではなんどか有識者(大学教授など)の意見の中でネット批判をしていますが、それはどう見ても違うでしょう。
上の項目を煽っていた主体は間違いなくマスコミであるわけだし、それを報道しなくなり、廃れさせているのもマスコミだ。
人間の使い捨てを推奨しているのは、僕たち情報の受容者ではなく、マスコミであるのではないでしょうか。
今年、編集部のほうで思いつくだけでこれだけマスメディアが過熱報道をしたものがあり、廃れさせたものがあるというのに反省がまるでない。その「人間消費社会」の責任をネットというマスコミにとって不都合であるものに擦り付けるその態度に、無自覚であることは間違いなくマスコミの自殺行為であると思う。




デスクメモの最後の「美しさ」っていうのは「美しい国」を念頭においてのことなんでしょうね。すごいよ、中日新聞